失敗のリスクから逃げる方法(精神的に)
◯会社
大木がデスクで暇そうに仕事している。同期の今田は忙しそうにしている。
大木「起業したいな〜起業したい……」
今田「仕事中になんだよ」
大木「新しい仕事したいなって」
今田「(興味なく)へぇ〜」
大木「でもな〜。もし失敗したらな〜」
今田「やればいいじゃん。面倒くさい」
大木「だって失敗したら生きていけないかもよ」
今田「失敗のリスクばっか考えてもしょうがないでしょ」
大木「う〜ん」
今田「もっと世界を見てみろ。起業という概念すらない人たちだっている。その日を生きるということ自体が幸せだって人たちが……」
大木「……」
今田「もしダメだったとしても大木は死ぬ事はない。最低限の暮らしが出来るはず。失敗してもなんでも、どん底まで落ちる事はない」
大木「退職します」
今田「えっ……」
大木「退職します」
今田「……」
終わり
tocchi