TOCCHI-NICOLSON

気の向くままに

年齢なんて目安をつけたものさしと言う事

お久しぶりです。久々の更新です。

○飲み屋(夜)

仕事終わりのサラリーマン達で混み合う店内。仕事終わりの同級生だった二人が一緒に飲む。

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宮下「10年ってあっという間だよな」

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林田「そうだな。まるで昨日みたいだな」

  宮下、グラスに口を付けながら

宮下「あれから仕事の方はどうなんだ」

林田「仕事? もう38だし・・・諦めてる」

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宮下「本当に諦めたのか?」

林田「・・・まあな」

宮下「そうだ、いくつだったら何がしたい?」

林田「えっ? 何がしたいかって言ったら・・・」

  林田、天井を見上げて考える。

林田「26くらいでボランティアの運営会社を作る。そして自分の未来も変えて、世界を変える」

宮下「そうか・・・お前ほんとに38か?」

林田「(驚く)はははっ、なんだいきなり。38に決まってるじゃん」

宮下「お前26じゃない?」

林田「んな訳ないよ。(免許証を見せ)ほらこれにも書いてるよ」

宮下「出生記録を書き間違えてるんじゃないか? お前は産まれた時、0歳だなんて意識はあったか? 1歳の時、1歳になったっていう記憶あるか?」

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林田「それはさすがに無いけど、記憶って言ったって幼稚園の頃くらいからな・・・」

宮下「・・・まあ今のは大げさに言ったんだけど、これが真理だよ。年齢って何だろうね? 就職でも25歳未満とか、オーディションでも23歳以下とかってあるけど、25歳から26歳になった瞬間何が変わるのかな? 23歳から24歳になったら歌が下手になるの? 容姿が変わってしまうの?」

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宮下「年齢なんて人間がつくった、ただの目安だよ。そして、努力をしない人間がその目安のせいにして、夢を諦めた自分を少しでも美化しようとするんだ」

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宮下「考え方を変えよう。その年齢っていう壁をぶち壊せば、やりたい事は明確だ。

目安に振り回されず、目標に向かおう!」

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